能登半島の青蛾小學(xué)校の教員笠原が観音崖の上から遂落死を遂げたという、毎朝新聞地方版を読んだ記者の小宮は「極端な高所恐怖癥だった笠原がなぜ危険な斷崖の上を歩いたか」という疑問を持った。小宮は能登へ急行した。小宮は笠原夫妻とは學(xué)校友達(dá)であり、笠原の妻雪子の妹良子とも面識(shí)があった、笠原は事件のその日、猿谷郷に住む長(zhǎng)期欠席児童宇田清の家庭訪問に行ったまま消息を斷ったのだ。小宮は地方通信員坂根と協(xié)力、笠原の足取りを追った。その結(jié)果、笠原はその日、富山の薬売りと一緒に猿谷郷から山を下ったという情報(bào)から、その薬売りは松本貞次郎という名で、もう一人の連れの男と東京へ発ったことも分った。また、宇田清の叔父甚平の身元調(diào)査をしている、興信所の井関と名乗るえたいの知れない男の動(dòng)きも知った。小宮は東京へ帰り、デスクと緊密な連絡(luò)をとりながら、井関、宇田甚平の身辺調(diào)査にあたった。... (展開全部)