第二部--その竜は大沢山に住む妖術師霧の小次郎の化身で、彼は妹の胡蝶尼を探す為に多くの娘をさらっていたのだった?;颏肴招〈卫嗓辖酃¥?、妖術の邪魔をする菊丸の笛を盜めと命じた。だが桔梗は菊丸を逃し、小次郎の恨みをかって白骨の谷へ突き落された。そこヘ一羽の鷲が飛來し、桔梗を刀鍛冶雪山の小屋へ運んだ。然し又しても桔梗は黒髪山に住む女妖術師提婆にさらわれた。そこには隼人も幽閉されていた。隼人に想いを寄せる提婆の養(yǎng)女胡蝶尼は、或る日隼人と桔梗を逃した。其処へ忽然と現(xiàn)れた小次郎は胡蝶尼を大江山へ連れ去り、自分こそお前の兄だと名乗りをあげた。しかし以前より彼の悪行を憎んでいた胡蝶尼はその言葉を信ぜず、大江山から逃げ出そうとして、小次郎に千仭の谷底へ落された。