京都?洛北にある西入庵の美貌の尼僧?智英尼は親寺の永光寺の住職?秀謙老師の紹介で戸崎和恵という女子高校生を預(yù)かることになった。十七歳の和恵は、伊勢灣臺(tái)風(fēng)で両親を失い、京都の叔父に引取られたが、厄介者扱いされる辛い生活の中で、次第に反抗的になり、飲酒がばれて停學(xué)処分を受けたことから、口論のすえ養(yǎng)母の叔母に刃物をつきつけるという事件を起したため、檀家の叔父夫婦の依頼で、智英尼のもとにあずけられたのだ。しかし、今まで、気ままな生活を送ってきた和恵にとって、妙仙尼や智英尼とともに起居をともにする尼寺の厳しい戒律にたえきれず、たびたび尼寺を抜けだしては、歓楽を楽しみ、智英尼を心配させた。だがある日、和恵と機(jī)を並べて西入庵へ書道の稽古に來ていた娘が、ことさら智英尼に甘えるのを見て、嫉妬した和恵は、狂ったように尼寺をとびだし、その途中三人の癡漢に襲われ、あわや、と... (展開全部)