昭和11年、雪の降りしきる青森刑務(wù)所に一人の無期懲役囚が入所しました。男の名は佐久間清太郎(緒形 拳)。素裸にされ入所検査をされる佐久間は、看守の鈴江(津川 雅彥)に激しく抵抗し、手荒く取り押さえられます。この日から佐久間と鈴江の長い戦いの日々は始まりました。そしてある夜、佐久間は獨房から忽然と姿を消します。 戦中から戦後にかけて、犯罪史上に殘る4回もの脫獄を繰り返した無期懲役囚がいた。この実在の囚人をモデルにした吉村昭の同名小説を、佐藤幹夫の演出でドラマ化。囚人と看守との関係を通して、人間の尊厳とは何かを問いかける。囚人の佐久間役に緒形拳、看守の鈴江役に津川雅彥。2人の名優(yōu)による迫真の演技が、緊張感のあるストーリーをさらに盛り上げる。1985年(昭和60年)第1回文化庁蕓術(shù)作品賞を受賞。