入院している味岡道代の見舞いで、芝令子と小河內(nèi)まゆみは數(shù)年ぶりに偶然會(huì)った。大學(xué)教授夫人の道代は二人を羨望したが、富豪の実業(yè)家に嫁いだ令子も、子供二人を抱えながら建築ブローカーをやっているまゆみも、心の隅にわびしい魂の飢えを感じていた。數(shù)日前、令子はお茶會(huì)の席で、自分をみつめる青年紳士?立花烈に動(dòng)揺を感じた。建築界を牛耳る五十男の夫?直吉は、自分を金のかからない秘書、娼婦としか考えてくれず不満だったが、令子は貞淑な妻として立花の気持に冷ややかに対応した。立花は財(cái)閥の分家の跡とりで、女に大変なドン?ファンぶりを発揮していたが、令子には真剣だった。愛人との関係を斷つことを決心した立花は、やがて令子のいるところにいつも現(xiàn)れた。一方、小河內(nèi)まゆみは、出版會(huì)社の部長(zhǎng)で病妻持ちの下妻と十年來(lái)の間柄であったが、彼の求愛をさけていた。しかし二人の子供は、まゆみと下妻... (展開全部)