毎朝新聞橫浜支社勤務(wù)の青年記者永瀬一郎は、神奈川県警本部が米兵脫走事件を扱っているとの情報(bào)を聞き込んだ。本部では警備二課の佐々木、上村、原などのヴェテランが活動をはじめていた。米兵の名はロバーツといい、捜索願いに來たフランク中尉は、この事件が明るみに出るのを恐れていたという。どうやらロバーツは特殊情報(bào)工作に働いていた男で、事件の背後には大陸関係の密輪がからまっているらしい。折も折、佐々木刑事が何者かに殺害され、つづいて當(dāng)の米兵ロバーツの漂流死體が芝海岸に上るという事態(tài)が発生した。そして米國側(cè)は捜査打切りを要請してきた。永瀬は山中記者の応援をえて、この事件の核心をあばく決意をした。外國側(cè)の事情をいちいち憂慮する捜査方針が彼には我慢ならなかった。佐々木刑事が、殺された夜に姿を見せていたキャバレーの経営者で黒崎という男と、そこの女歌手エミの二人が、何か事情... (展開全部)