ある土砂降りの真夜中、土蔵破りの下手人友吉が牢役人を殺して脫獄した。むっつり右門とあばたの敬四郎が友吉を釈放しろという脅迫狀を一味の者から受取り、吟味與力の加倉井が島送りに決めた矢先だった。右門は友吉が土蔵から盜んだ千両箱の隠し場所を知る唯一の人間であると睨み、早速情婦のおりんを訪ねたが、昨夜から行方不明とのこと。聞き込みを続ける中に當(dāng)夜大勢の男に追われる友吉を見たと証言があり、蛇の目傘の女がその跡をつけていたという。當(dāng)の友吉は右門の推察どおりまずおりんの家へ走ったが、そこには土蔵破りの彌五郎らが待ちうけていた。一味から逃れた友吉は蛇の目傘の女お仙にかくまわれたが、お仙も酒と色じかけで金のありかを聞きだそうとするのだった。自首する気になった友吉は、右門の家へ向う途中殺された。加倉井は右門と敬四郎に事件の打切りを申し渡した。その夜、彌五郎に監(jiān)禁されてい... (展開全部)
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