忠彥と許婚者?啓子の二人は山道に迷い、ふと現(xiàn)れた貓の後を追って廃屋にたどり著いたが、啓子は発熱し、幻覚の中で怪貓に変わった老婆を見て苦しんだ。その廃屋は、以前恐ろしい事件が起こった代官屋敷跡だった。 　　百年前、名主?何條新兵衛(wèi)は厳しい年貢の為に苦しむ百姓たちの訴えを代官?鬼沢形部に伝え、検地を願った。だが形部は、彼の娘?秋野を我がものにしたく、邪魔者である新兵衛(wèi)をお玉が池で虐殺した。 　　その頃、秋野は怪貓の玉が異様に泣くのと南條家が出火したことにより、父の異変を察知して逃亡を計(jì)った。しかし形部らに追いつめられ、咽喉を付いて自殺した。 　　形部の弟?五郎太は、醫(yī)者?玄斉の娘?小笹に夢中だった。しかし小笹は新兵衛(wèi)の息子?八千丸に想いを寄せていた。 　　京から帰った八千丸は焼け跡となった我が家の前に立ちすくんだ。そして現(xiàn)れた玉の足元に代官の紋所がある印籠を見つけるやい... (展開全部)