社長の娘婿だった男(田村正和)が社長を後継したが妻に先だたれる。數(shù)年後、男はふとしたことで知り合った若い女性にひかれるが、実は専務(wù)の隠し子だった。初めはコミカルな導(dǎo)入部でよくある普通のコメディとして楽しませてくれるが、田村正和のダンディーぶりの魅力が隨所にひかり、一方の鳥居かほりの若く一途な戀心が丁寧に描かれていくと、次第に二人の戀にシリアスな味わいが生まれ、次第に後戻りのできない切実な戀愛劇へと盛り上がっていく。ラストまで技巧らしき技巧が感じられないにもかかわらず、続きが見たくなるという、何度再見しても飽きさせない魅力あふれる布勢博一らしい戀愛劇の佳編。
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