熱海で工員、大山次郎が幼馴染の女性、山口アイ子を絞殺するという事件が起きた。大山の運命は、警視庁の名物刑事“くわえ煙草伝兵衛(wèi)”こと二階堂部長刑事に委ねられる。伝兵衛(wèi)は謹(jǐn)慎を解かれたばかりだが「大山の殺意を一級の文學(xué)作品に仕立ててみせる!」と相変わらずの見得をきる。彼をサポートするのは10年來の愛人で、明後日には他の男と結(jié)婚式を挙げる予定の水野朋子刑事と、富山県警から赴任して來た妾腹の弟である熊田留吉刑事。ただでさえ尋常でない伝兵衛(wèi)の捜査室は怪しげな雰囲気に充ちている。そんなことは知らない大山の面倒を見るのは、女房殺して20年、一度だけ取り調(diào)べを受けたという牢名主の鬼島作二である。取り調(diào)べが開始されたが、注射器を持ってきてシャブ中毒にしようとしたり、伝兵衛(wèi)のやり方はメチャクチャ。その上、わけのわからないヒステリー裁判長が亂入して來て暴れたり、挙句の果て... (展開全部)
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