やくざの小島は、幼い時(shí)に生き別れになった母を探して四日市に現(xiàn)われた。そこで彼は、剣道の達(dá)人だが、子分の女房を盜んだ養(yǎng)父を斬り、刑務(wù)所を出たばかりの渡世人寅次郎と知り合った。寅次郎は義兄弟巖井の許へ向う途中だった。二人は、身の上話をしているうちに、いつか友情に似たものを感じるのだった。四日市の港は荒廃していた。風(fēng)間化學(xué)工場(chǎng)の廃液で海は死んでいたのである。工場(chǎng)長(zhǎng)大倉(cāng)と巖井組は浄化裝置設(shè)置のため本社から送られた金を著服し、漁民の味方の巽一家と対立していた。小島はこうした現(xiàn)狀に怒りを覚えたが、水産試験所の鶴見(jiàn)と知り合い、海水に対する廃液の被害の大きさを知った。一方、寅次郎は巖井の命令で巽を斬り母親のいる小倉(cāng)に向った。しかし母は既に亡く、巖井から月々送られていたはずの仕送りも、一銭も屆いていなかったことを知り、激しい憤りと共に、再び四日市に戻る決心をした。その... (展開(kāi)全部)