宵の吉原仲之町。旗本水野十郎左衛(wèi)門を頭とする白柄組面々と町奴鐘馗の権九郎、唐獅子の五郎兵衛(wèi)らの意地とハリの大喧嘩が始まる。中でも一段と派手なつくりで大暴れの殿様は、青山播磨…。さて、処は江戸城大広間。若年寄酒井信濃守、大目付稲葉帯刀の前に、水野十郎左衛(wèi)門は日頃の狼藉、暴挙から閉門蟄居を言い渡されてしまう。これを知った播磨の伯父?春木文左衛(wèi)門は、大目付稲葉帯刀の娘?千鶴と播磨との縁組のために奔走する。大目付の後盾で、お上の詮議から青山家を守ろうと目論んだためだ。文左衛(wèi)門は、稲葉親娘を青山家に招き、播磨家に伝わる秘寶の高麗皿十枚を進(jìn)呈しようとする。腰元のお菊とお浪がこれを客間に運(yùn)ぶことになるのだが、播磨と戀仲のお菊の心情は穏やかならず、折しも幸福そうに庭を歩む千鶴の姿を目端に入れてしまったため、お菊は皿を手から滑り落とし、四散させてしまう。愛(ài)し合う二人で... (展開(kāi)全部)