佐渡ヶ島に目をつけた東洋開発K?Kが社長の甥秋山を島へ派遣したことから、一獲千金の野望を企てる土地のボス、小野は美人ガイドの君江を差し向け、箸にも棒にもかからぬ土地を観光候補(bǔ)地として案內(nèi)させた。自責(zé)の念にかられた君江は秋山のホテルを訪ねて、小野の魂膽やその小野に君江一家の生活が脅かされていることを話した。二人は忽ち仄かな愛情の芽生えを覚えるのだった。秋山は再度の來島を約して佐渡を去った。君江の家は、小野にだまされた借金があって、家邸は抵當(dāng)にとられ今では小野の世話で細(xì)々と暮している有様だった。小野はそうした弱身につけこんで、君江を嫁によこせと吹っかけてきた。そんなある日、秋山が母親を伴って再び訪れて來た。君江は二人を懇切に案內(nèi)してまわり、ホテルの舞臺では浪曲“佐渡情話”を演じて母子を感激させた。やさしく女らしい君江に母親も二人の結(jié)婚を快く同意するのだっ... (展開全部)
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