天文11年、戦國の世。駿河の強(qiáng)國?今川家と尾張の織田家の間の三河の小大名、松平家に男の子が生まれた。その名は竹千代。後の徳川家康である。 父は城主松平広忠、母は刈谷水野氏の娘於大。だが、その少年時(shí)代は、今川家、織田家の間で、人質(zhì)としてやりとりされるという過酷なものであった。 己の意思とかかわりなく激動(dòng)する、戦國の世の厳しい運(yùn)命に立ち向かいながら、母の於大の方の深い愛に見守られてすくすくと成長する竹千代は、14歳で元服し、松平元信と名乗る。後の徳川二百年の礎(chǔ)を築いた徳川家康が、三河?岡崎城の城主となるまでの、若き日の苦難と成長の姿が描かれる。 山岡荘八の全26巻に及ぶ長尺の原作のうち、岡崎城に入るところまでを描いた。オープニングのみならず、本編においても実寫シーンを積極的に挿入しているのもこの作品の特徴。