近松いね子は38歳、赤坂にある小さいが高級(jí)なクラブ“マグダラ”のマダムである。彼女は、政界の大立者大橋をパトロンに持つ一方、寫真家志望の力に小遣いを與え體の関係を結(jié)んでいた。早瀬えみかは、いね子の姪で、彼女が五歳の時(shí)、両親が飛行機(jī)事故で一度に両親を失ってから、ずっといね子に育てられてきた。えみかは湘南の海辺にあるマンションでいね子と一緒に住んでいるが、ある日、いね子を訪ねた力はえみかを一目見てから戀に落ちてしまった。力は、先輩のグラフィックデザイナーの鯨岡健からスポーツカーを百五十萬円で譲り受けることになり、その金をいね子に頼んだ。力の心をつなぎとめておこうとするいね子は、その金をえみかの処女を與える條件で大橋から借りた。大橋はマンションでえみかを暴力的に犯そうとする。えみかは、いね子の差し金と知り絶望に打ちひしがれる。その上、大橋から意外なことを聞... (展開全部)