江戸で人気の踴り師匠おせんは、その妖艶さと男嫌いが売りものだった。その舞姿を舞臺(tái)の袖でおせんの弟直吉が見守っていた。この直吉の財(cái)布をスッた宗次郎ははずみで直吉を刺し大川へ突き落してしまった。追われる身となった宗次郎はおせんの家に逃げ込むが、折悪く師匠の金方で執(zhí)拗に言いよる越後屋が訪れ、宗次郎とおせんの仲を誤解して帰る。それ以來、宗次郎は男を知らぬおせんの豊満な肉體に食いいる一方、踴りのけいこに通う越後屋の娘お吉を狙うのだった。燃えあがったおせんは踴りのけいこも休み宗次郎と遊び歩く日が重なった。そんなおせんに越後屋は憎さの余り、おせんの美しい顔をつぶしてしまうよう悪黨の仁蔵に頼んだ。仁蔵はおせんの顔に茶釜の煮え湯を浴びせた。その日を境に、宗次郎はおせんが寢たままなのをよいことに金品を持ち出してはお吉との逢瀬を重ねていた。ある日、宗次郎は直吉がおせんの弟... (展開全部)