「秋の蛍」は、平巖弓枝が「小説サンデー毎日」に連載中の「御宿?かわせみ」シリーズを平巖自身が腳色したもの。NHKのシリーズがよく知られているが、幻の1作目はこちらの作品である。江戸?柳橋の宿の女主人と、その戀人の與力の前に起こる意外な事件をサスペンスタッチで描く。若尾文子が捕物作品に出演するのも初めて。 【ストーリー】 るいが営む小さな宿“かわせみ”に、その夜二つの客があった。一組は怪我を負(fù)った母を連れた娘。もう1組は、戀人である與力の東吾だった。折から、江戸には宿屋ばかりを襲う盜賊が橫行していて、東吾もるいの宿をそれとなく警護(hù)することになった。一方、母娘の様子には何かに追われているような雰囲気が漂っていた。だがるいは母親の看病をし、娘のために仕事の世話までしてやった。そんなある日、るいは娘が縫い針を口で吹いて蝶を落としているのを見てハッとした。その... (展開全部)
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