蕓者?赤坂育子(79)。長年、東京?赤坂の宴席を艶やかに彩ってきた。若手の蕓者が舌を巻く踴りと、徹底した気遣いで、石原裕次郎や岸信介などそうそうたる大物たちをとりこしてきた。2016年には蕓者として初めて旭日雙光章を授章。まさに花柳界の生ける伝説だ。 蕓者一筋62年、いまなお現(xiàn)役で活躍する育子は、生活すべてを蕓者の道に捧げている。自宅を稽古場にし、親子ほど年の離れた蕓者衆(zhòng)とともに踴りの鍛錬を欠かさない。食事や掃除、朝起きてから夜眠るまで、1分1秒が蕓者としての仕事と語る育子。79歳、體調(diào)は萬全ではないが、お座敷では全身全霊をかけ、客をもてなしていく。 だが、蕓者を取り巻く環(huán)境は年々厳しくなっている。料亭の數(shù)も減少傾向にあり、働く場所が失われつつある。そんな中育子は、今年3月の春の大宴會に向け、後輩の蕓者たちに、新作の踴りで挑もうと提案した。しかもそれ... (展開全部)